GLP-1製剤を用いた肥満症外来
肥満治療の新たな展開
当クリニックでは生活習慣病治療の一環として、GLP-1製剤を用いた肥満治療プログラムを提供しています。肥満は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の主要なリスク因子であり、効果的な肥満管理は多くの疾患予防につながります。
GLP-1製剤とは
GLP-1(Glucagon-Like Peptide-1)受容体作動薬は、体内で自然に産生されるホルモンと同様の働きをする薬剤です。この薬剤は主に以下の効果により肥満治療に有効とされています:
- 満腹感の増加による食事量の自然な減少
- 胃の内容物排出速度の減少による満腹感の持続
- 食欲中枢への作用による食欲抑制
- 血糖値コントロールの改善
臨床研究データに基づく治療選択
当クリニックでは、複数の臨床研究データを精査した結果、現在入手可能なGLP-1製剤の中でティルゼパチド(商品名:マンジャロ)が最も優れた効果を示すと判断しています。
ティルゼパチドの優位性を示す主な臨床データは以下の通りです:
1. 優れた体重減少効果:SURMOUNT-1試験では、最高用量(15mg)投与群において平均21%の体重減少が認められました。
2. 持続的な効果:72週間の治験期間を通じて、体重減少効果が持続することが確認されています。
3. 併存疾患への効果:2型糖尿病患者を対象としたSURPASS試験シリーズでは、血糖値の著しい改善とともに体重減少効果が確認されています。
4. 心血管系への好影響:最近の研究では、心血管イベントリスクの有意な低減も報告されています。
減量薬ごとの体重減少率(12週、24週、1年)は以下のとおりです。マンジャロの減量効果が優れていることがわかります。
費用対効果の面ではマンジャロ5mgが優れていそうです。
治療の対象となる方
以下のような方々がGLP-1製剤治療の対象となります:
- 従来の食事・運動療法で十分な効果が得られなかった方
- 肥満があり生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)を合併している方
※低BMIや併存疾患のため医師が投与困難と判断した場合は処方できません。
費用・治療の流れ
GLP-1製剤による肥満治療をご希望の方は、WEB予約【肥満症外来】をご選択ください。
マンジャロは保険適用外の自費診療となりますが、長期的な健康投資としてご検討いただければ幸いです。
治療費用
マンジャロ2.5mg 1ヶ月分 19,800円(税込み)
マンジャロ5mg 1ヶ月分 39,600円(税込み)
他、経口薬のリベルサスやBMI35以上の方を対象としたサノレックス(保険適応)もご利用いただけます。
当クリニックは最新の科学的エビデンスに基づいた医療を提供し、患者様一人ひとりの健康改善と生活の質向上をサポートしてまいります。